筆者の愛犬は、倉敷市保健所出身の元野犬です。
この記事では、階段下のドッグスペースが、保護犬の特性をいかす場所にぴったりだった3つの理由を、実体験と交えてご紹介します。
うちの子は、保健所に収容された元野犬です。
保護犬を迎えてぶつかる最初の壁「食べない」「動かない」「さわれない」。
どれも愛くるしい犬のイメージとはかけ離れた姿で「このまま懐かなかったらどうしよう」と悩む飼い主さんも多いです。
そして、不安なのは犬も同じです。大切なのは、犬が落ち着いて過ごせる場所を作ってあげること。
「犬が落ち着ける場所について知りたい」と思われた方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
※記事の内容は、筆者の実体験をもとにしています。
犬種・犬の性格によって、同じようにならない場合もあることを予めご了承ください。
階段下が保護犬の落ち着いて過ごせる場所になった3つの理由
階段下は、犬の好きな「薄暗い」「狭い」「すみっこ」が揃った場所です。
そのため、警戒心の強い保護犬が落ち着いて過ごせる場所といえます。
元野犬の保護犬を迎えた時に作ったドッグスペースが、人も犬も暮らしやすい場所だった理由はこちらの3つ。
- 保護犬が落ち着いて過ごせる
- トイレの失敗が少ない
- 来客に吠えなくなった
ドッグスペースがあると落ち着いて過ごせますよ。
野犬の特性をいかした安心できる場所
野犬は狭い場所や、すみっこを好む傾向があります。
これは寝ている時に、背後から敵に襲われないようにしてきた犬の祖先である、オオカミの習性の名残のようです。
そのため薄暗い場所、体にフィットするスペースは、穴ぐらに近い環境になり、犬にとって安心する場所といえます。
階段が屋根になって明るすぎない
壁に囲まれている
自分だけの場所があると落ち着くの
警戒心の強い保護犬に「ここゆっくり眠れるし、怖くない」と知ってもらうためにも、安心できる場所の確保が大切です。
クレートとドッグスペース2つの入り口を閉めると
脱走対策にもなります!
野犬はきれい好き?トイレの失敗が少ない
野犬が、寝床でおしっこやうんちをしない子が多いと言われる理由は2つあります。
- 敵に居場所を知られないようにするため
- 病気のリスクを減らすため
寝床を知られると、敵に襲われる可能性が高くなります。
そのため、自分の居場所を知られることを嫌うのです。
寝床は体を休める場所!
休んでいる時に敵に襲われたら大変!
また、寝床を清潔に保つことで病気になるリスクを減らします。
この2つの理由から、寝床で排泄しないのは「自分の身を守るための本能」と言えるでしょう。
寝床であるドッグスペースは、犬の排泄のコントロールに有効です。
出かける時、寝る前などトイレに連れて行けない時に活用すれば、トイレの失敗が減りますよ。
ちなみにうちの子も、ドッグスペースで排泄したことは1度もありません。
ラグの上でしたことはあるけどね。
レイン悪くないもん!
ママさんがトイレ教えてないからだもん!
配達員さんや来客に吠えなくなった
犬が吠える理由はいくつかありますが、保護犬が来客に吠えるのは、知らない人に対する警戒心、恐怖心からだと言えます。
知らない人こわいもん!
ドッグスペースは、そんな怖い時に逃げる、隠れるのにぴったりの場所です。
怖くて吠えてしまうのであれば、吠えなくていい環境を整えてあげる。
犬に「ここにいたら安全だ」と知ってもらうことが大切です。
ドッグスペースにいる時は
レインに気づかない人がいるほど静かです
トイレの失敗なし!静かすぎる!|里親さんの声
倉敷市保健所出身の元野犬を迎えた里親さんも、「トイレの失敗が少ない」「無駄吠えがない」と話してくださいました。
長い時間でも、お漏らしもせずお留守番できます!
トイレも覚えたあとの失敗は皆無!無駄吠えなし!
滅多に吠えず、静かすぎる!
もっとアピールしてくれてもいいくらい!
まとめ|ドッグスペースは落ち着いて過ごせる場所
狭くて薄暗い階段下は、元野犬の能力を発揮する場所に最適です。
そして、階段下にドッグスペースを作ったことで、人も犬も落ち着いて過ごせる環境が整いました。
- 階段下は犬の好む場所、安心できるスペース
- トイレの失敗が減って掃除から楽になった
- 来客時も落ち着いて過ごせるようになった
「保護犬だから・元野犬だから大変」なのではなく、ペットと暮らすことは、思うようにいかないことの連続です。
言葉が通じないからこそ愛犬と向き合い、その子の性格を理解する姿勢が大切です。
倉敷市保健所では、コロコロの子犬から成犬。そして、ボランティアさんのお家にもずっとの家族を待っているワンコがいます。
保護犬に興味がわいた方は、ぜひ倉敷市保健所ボランティアteamKARのInstagramをチェックしてくださいね!
※記事の内容は、筆者と愛犬の実体験をもとにしています。
犬種・わんこの性格によって、同じようにならない場合もあることを予めご了承ください。