犬連れキャンプを楽しむ人、ペット同伴OKの宿泊施設が増えています。
保護犬の飼い主さんからは「毎日の散歩でもドキドキなのに、キャンプなんて無理でしょ!!!」という声が聞こえてきそうです。
少し前まで筆者も同じ気持ちでした。
でも、諦めたくなかった。楽しい時間を愛犬と共有したかったのです。
この記事では、元野犬の保護犬とキャンプに行った様子をご紹介します。
併せてキャンプに行く際の持ち物、脱走を防ぐ工夫、利用した施設の特徴も解説します。
キャンプだけでなく、お出かけ時の脱走防止のヒントにしてください。
ビビリな保護犬でもキャンプは楽しめる?
保護犬も、キャンプを楽しめます。
実際に、わが家は年に数回、保健所出身の愛犬と一緒にキャンプに出かけています。
はじめてのキャンプでは、愛犬との距離が縮まったのを感じました。
そして、いつもゴロゴロするだけの時間を一緒に過ごしています。
何もしない、お互いにリラックスする時間がキャンプの醍醐味です。
キャンプに行く時の注意点
キャンプ場はもちろん、移動中も注意を払う必要があります。
なぜなら、知らない土地での脱走は、死を意味するからです。そのため、「行けるよ!楽しいよ!」と安易にオススメできません。
私が気をつけていることは、以下の3つです。
- 移動中から係留して脱走を防ぐ
- 愛犬の側から離れない
- クレート+おもり+係留
一瞬の気の緩みが、脱走や事故につながります。しっかり脱走対策をして、キャンプを楽しみましょう。
「やりすぎ」ということは、絶対にありません。
念には念を入れ、気を緩めないことが大切です。
怖いから、絶対にひとりぼっちにしないでね……。
保護犬と行くキャンプの楽しみ方
ペット同伴OKの宿泊施設が増えてきました。
とはいえ、大きさや頭数に制限があり、中型犬や大型犬も利用できる施設は多くありません。
その点、キャンプ場やグランピング施設は犬種や大きさに寛容で、中型犬のうちの子も気兼ねなく利用できます。
利用者の少ないオフシーズンや平日が安心です。
ここからは、キャンプに行く時の持ち物、脱走を防ぐ工夫を解説します。
係留で移動中も脱走を防ぐ
ビビリな保護犬を連れたお出かけは、脱走対策が重要です。
1度脱走させてしまうと、犬はもちろん飼い主さんもツライ思いをするからです。
特にうちの子のような元野犬は、飼い主の油断した瞬間、脱走するタイミングを常に狙ってます。
「このくらい大丈夫かな」という気の緩みが1番危険です。お出かけを安全に楽しむために、車の中でも必ず係留しましょう。
座席の下にワイヤーと金具で固定しています。
リードは命綱なんだよ〜。
車の係留は、車中泊やテント設営時も便利です。
怖がる場合は、クレートに入れてあげてくださいね。
キャンプに行く時の持ち物
愛用のタオルや毛布 | 自分のニオイで安心できる |
トイレシート | 掃除にも使えて便利 |
クレート | 安心できる場所 |
係留道具 | チェーンリード2本、おもり(テント用) |
リード | お散歩用 |
食事道具 | おやつ、ごはん、お皿、水 |
掃除用品 | ナイロン袋、タオル |
マナーパンツ | お店に入る時に便利 |
私たちにとって、キャンプは特別な時間!
ごはんやおやつは、いつもより贅沢なものを用意して楽しい時間を共有しています。
ビビリな保護犬も行けた!キャンプ場とグランピング
次に、実際に利用したことのあるキャンプ場、グランピング施設をご紹介します。
やはり、狙い目は平日。可能なかぎり人が少ない曜日を選んでくださいね。
岡山県北部のキャンプ場3選
※記事の情報は、記事公開後に営業時間や料金などが変更になっている場合があります。最新情報は各店舗の公式ページや各種SNSで確認お願いします。
恩原高原オートキャンプ場
初心者から上級者まで楽しめるイチオシのキャンプ場です。
はじめてのキャンプなら、お風呂、トイレ、エアコンもある「コテージハウス」。
逆に、自然と一体化したようなワイルドさを求める上級者は「恩原高原青少年旅行村」がオススメです。
シンク付きのオートサイトは、電源のありなしが選べます。
車を横付けし、テントとタープを張っても余裕の広さ。
プライバシーも確保され、ビビリな保護犬も落ち着いて過ごせますよ。
施設内のドッグランは柵がありますが、簡易的な印象です。
もし利用するのであれば、必ずリードをつけましょう。
【施設情報】
住所 | 岡山県苫田郡鏡野町上齋原2037-3(MAP) |
料金 | オートサイト:1泊1サイト4,500円 コテージハウス:1棟12,000円(定員5名) 恩原高原青少年旅行村:大人400円/人、子供200円/人 |
TEL | 0868-44-2840 |
公式ホームページ | 恩原高原オートキャンプ場 |
中蒜山オートキャンプ場
車の乗り入れ可能、手入れの行き届いた芝生が魅力のキャンプ場です。
区画が決められていないフリーサイトで、ペット連れ専用もあります。
ただ、トイレが狭いのが残念ところで、特に女性は気になるかもしれません。
さらに備え付けのトイレットペーパーがなく、毎回持っていく必要があります。
それらを除けば、上質な芝生の上で素晴らしい景色を堪能できる、素晴らしい施設です。
【施設情報】
住所 | 岡山県真庭市蒜山上長田8-1(MAP) |
料金 | 普通車:1泊2,800円 二輪車:1泊1,000円 タープ:500円 テント:500円 |
TEL | 080-6336-3992 |
箱の杜公園
実はここ、キャンプ場ではありません。
本当は教えたくない、知る人ぞ知る穴場。なんと、予約不要、無料で利用できます。
そのため、キャンプに慣れてきた上級者向けの場所といえます。
キャンプ慣れした方ばかりで、利用者のマナーも良くとっても静か。ただし、設備はトイレのみです。
利用する際は、電源や水も多めに持っていきましょう。
【施設情報】
住所 | 岡山県苫田郡鏡野町箱77-15(MAP) |
料金 | 無料 |
ドッグラン付きグランピング施設|Moiそらやま
キャンプと比べてグランピングは、お金がかかります。
とはいえ、プライベートの確保された建物は、テント泊にはない安心感がありますね。
そのため、保護犬とアウトドアを楽しむ最初のステップにぴったりです。
レインのアウトドアデビューはここだよ。
ただ、建物内といえど、外壁があるわけでありません。
うちの子のような元野犬が本気を出せば、ドームを破って脱走もありえます。
楽しい時間が一転!!なんてことにならないよう、グランピングでも係留は必須です。
私が利用した時は、係留グッズ一式を持参しました。
Moiそらやまは、広すぎるほどの専用ドッグラン付き。さらに、ケージやトイレ用品などのアメニティも充実しています。
イベントやお祝いなど、特別な日に利用するのもありですよ。
【施設情報】
まとめ|保護犬とキャンプを楽しむには脱走対策が重要
キャンプだけでなく、保護犬とのお出かけは脱走対策が重要です。
アウトドアの場合は、急に天気が変わる、強い風が吹く、周りが賑やかいなど外的要因でパニックになることもあります。
そのため、念には念を!これでもか!!!というくらいしっかり繋ぎ、愛犬の側にいてあげてください。
大自然を楽しむキャンプだからこそ、何もせずぼーっとする時間を、愛犬と過ごしてはいかがでしょうか。