倉敷市保健所に収容される犬は、人と暮らしたことのない「野犬」がほとんどですが、里親さんと暮らす中で甘えることを学び、家族という幸せを手に入れた子がたくさんいます。
今回の主役「どんぎつね君(通称:以下どんちゃん)」は、ガッチリボディの強面男子。3年ほどお山で暮らしていた元野犬です。
そんなどんちゃんに一目惚れしたママさんは、車を7時間走らせ、どんちゃんを家族に迎えました。
「大変だったこと、困ったこともあったけど、どんちゃんの優しさと賢さのお陰で全て乗り越えました!」
そう話してくれたママさんの愛情と、はじめてのこと、知らないことに挑戦するどんちゃんの姿をご覧ください。
この世で1番かわいい犬|どんちゃん
出会った瞬間から「この世で1番かわいい犬」だったどんちゃん。
さらに1年たった今でも、どんどん可愛さが増しているそうですよ!
愛犬の名前 | どんちゃん(本名どんぎつね) |
推定年齢 | 4歳 |
我が家記念日 | 2022.07.02 |
先住犬・猫 | 先代ワンコ:まもる(お空へ) |
SNS |
可愛すぎて胸打たれた、まさに一目惚れ
先代ワンコ(まもる)がお空に行ってしまい、ワンコのいない生活に寂しさを感じていました。
まもるも元野犬、20kgの中型雑種だったこともあり、次の子も中〜大型の雑種犬を探していましたが、私の住む名古屋市の里親募集は小型の子ばかり…。
うちに縁のある子がいたら迎えようと、のんびり探していたところ、たまたま倉敷市保健所ボランティアTeamKARさんのInstagram投稿で、どんちゃんを見つけたんです。
その時「この子だ!この子を迎えなきゃ絶対後悔する」と感じました。
お問い合わせ期限が迫っていたこともありますが、可愛すぎて胸打たれた、まさに一目惚れですね。
どんちゃんを迎えに名古屋から岡山へ
名古屋から岡山まで、どんちゃんを迎えに行くことに不安はなかったの?
1番不安だったことは、「知らないうちに、怖い思いをさせてしまわないか」ということです。
先代のまもるも元野犬でしたが、生後2週間で保護され、人の手で育ててもらった子でした。
どんちゃんは3歳の成犬ということで、わが家に来ることがストレスにならないか心配でしたが、まもるが生前、有り余るほどの愛を教えてくれたので乗り越えられました。
はじめは戸惑うことも多かった
ママさんの愛が、どんちゃんに伝わったんだね。
お家に来た時の様子も教えてほしいな!
触ろうと近寄ると怖くて逃げる、お口が出る、首輪のチェーン交換も難しく、今まで一緒に暮らしてきたワンコと、どんちゃんのギャップに戸惑うこともありました。
迎えて1ヶ月くらいは本当に最小限の触れ合いにして、目も合わせない、名前も呼ばない、たまに話しかけるくらいだったような気がします。
「どんちゃん」って名前に反応してしまうから、夫と話す時は「Dちゃん」とか、「どから始まる犬」「もふもふ担当大臣」と呼んでいた頃もありましたね。
のびのびと過ごしているどんちゃんの姿を見るのも幸せですが、もう1度あの姿を見たい気持ちもあります。
はじめは家の中だけだった散歩も、迎えて3ヶ月くらいで好きになってきて、手からおやつを食べてくれるようになりました。
少しずつ「この家はそんなに怖くないな。」って思ってくれてたのかもしれません。
人を信じる懐の深さに幸せをもらった
うんちを踏んだあとにリビングを歩き回ったり、大変なこともありましたが、どんちゃんが優しくて、賢くて、頑張り屋さんなので、一緒に乗り越えられました!
人と暮らしたことのない野犬が、たった1年で私と夫を信じてくれたどんちゃんの勇気と懐の深さに、私たちの方が幸せをもらっています。
そうそう、最近はおすわりも覚えたんですよ!!これ以上好きにさせてどうするんでしょうか!?
お山生活で鍛えたであろうゴツめの肩、迎えた時のとんがった強面から、最近のたるんできた優しい顔まで、どちらのどんちゃんも私にとって「この世で1番かわいい犬」です。
迎えた日からずっと居てくれるだけで幸せ
まもるがワンコの可愛さを教えてくれたので、今こうして、どんちゃんと穏やかな笑い溢れる毎日を過ごせています。
どんちゃんが勇気を出して、私たちを信頼してくれる姿にまもるの存在を感じる時もあります。
夕方のお散歩で、どんちゃんと私の影が同じ歩幅で歩いているのを見ると、ただの日常に涙が出るくらい嬉しく、当たり前にそばにいてくれるどんちゃんとの生活は、一瞬一瞬が特別で、限りなく続いてほしいなと思います。
お鼻の先からしっぽの先まで、可愛いと愛らしいが詰まったとびきりのワンコ♡
保健所職員の方、ボランティアの方、拡散してくださった方々のお陰でどんちゃんに出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
ママさんの言葉から愛を感じるね!
どんちゃん、末長くお幸せに♡