【ペットロス体験談】愛犬を事故で亡くした私を襲った心と体の不調とは?

ペットロス

淋しくて涙が止まりません…。

ペットロスでツライ思いをしている方、なぜこんなに苦しいのだろうかと答えを探している方が、この記事を開いたのかもしれません。

2021年の冬、わたしは愛犬を事故で亡くしました。

予想できず、防ぐことが難しかった事故。

それでも、突然の死を受け入れられず「あの時こうしていれば…」と、何度も何度も自分をせめました。

これより先は、愛犬を事故で亡くし、ペットロスになったわたしの実体験をもとに、心と体の不調についてお話しします。

悲しい気持ちをおさえ込むことは、心も体も傷つけます。

まずは、悲しい・苦しいと感じている自分を受け入れてくださいね。

当時3歳だった愛犬の事故死

はじめに、「ペットロス」とは何か簡単にふれさせていただきます。

「ペットロス」とは、家族であるペットを亡くしたことによる悲しみのことで、重症化すると息切れや動悸、めまいなど精神的・身体的なダメージとして現れます。

ペットロスは誰にでも起こりうること

乗り越えた今だから分かることですが、ペットロスを乗り越えるためには、「ペットを失った悲しみにふたをするのではなく、淋しくて不安な自分を受け入れる」必要があります。

感情を隠すことは、心も体も傷つけます。

本当の気持ちに気づいてあげることは、自分を愛することです。

ペットと過ごした時間を思い出し、たくさん泣いてください。

「涙があふれ出して止まらない……」これは、それだけペットを愛していた証拠です。

命が助かっただけでもよかった?

2021年の冬、大好きな愛犬が他界しました。

相手があったので詳しい内容は控えますが、当時3歳だった愛犬は、倉敷市保健所出身の元野犬です。

推定10ヶ月でわが家にやってきて2年。

ようやく家の暮らしにも慣れたころ、誰も予想できなかった事故に襲われ命を落としました。

元野犬の保護犬コテツ。倉敷保健所出身。

たくさんの方に心配していただき、やさしい声もかけていただきました。

しかし、「あなたの命が助かっただけでもよかったね」という言葉に、とても傷ついたことを覚えています。

子どもとパートナー、わたしもケガすることなく助かったことは奇跡です。

そして、声をかけてくださった方に悪気がないことも分かっています。

しかし、本当に「人の命だけ」助かってよかったのでしょうか?

話せなくても、けむくじゃらでも、歩く時に足が4本必要であっても、飼い主にとってペットは、大切な大切な家族です。

わたしを襲った心と体の不調

ペットロスだと気づく前は、「わたしは大丈夫」だと思っていました。いや、思うようにしていたのです。

実はこれ、とっても危険な状態です。

「自分は楽観的だから」「自分を追い込んだりしないから」と「精神的に調子が悪くなることなんてない」と思っている人に限って、ついついアクセルを踏みすぎてしまって、精神を患ってしまうことは、よくあることなのです。

【精神科医が教える】自分は大丈夫って思うときこそ危険

1日1食、睡眠時間は2〜3時間

自分の本当の気持ちを隠し笑顔を作ることは、大きなエネルギーを必要とし、心に負担をかけます。

わたしは、淋しさを紛らわすために予定を詰め込み、わざと忙しくしていました。

体はクタクタなのに、2〜3時間ほどしか眠れない、食事は1日1食。

食べられる量も、睡眠時間もどんどん減りました。

そのような状態であっても、何かしていないと愛犬がいない現実を突きつけられるようで、常に動き回っていました。

冷静になった今だから分かります。

当時のわたしは、愛犬が亡くなったことを受け入れたくなかった。

そのため、自分の気持ちも受け入れられなかったのです。

緊張の糸が切れて入院

「いっそのこと倒れてしまいたい」という気持ちを、心の奥にしまい込んで「わたしは大丈夫」と喝をいれる毎日。

フラフラになりながらも仕事に出かけ、会社では明るく振る舞います。

そしてある日、つながっていた糸がプツンと切れたのです。

7月中旬、気温も高く汗がふき出るような季節に、40度を超える発熱。

それまで我慢していたものが、すべてあふれ出たような感覚。

全身が震え、点滴をしながら意識が遠のいていきました。

そして、看護師さんに「入院です」と告げられると、緊張の糸が切れ、そのまま眠ってしまったのです。

受け入れてからがもっと苦しい

幸い、入院は5日ほどで済みましたが、我慢する必要がなくなり、次第に負の感情がわたしを支配しました。

意欲を失ったことで、食欲がさらに低下し、もともと痩せ型だったのにもかかわらず、体重は10kg減少。

骨が浮き出て、寝転ぶと体が痛くて眠れない。

眠れないから起きていると、今度は愛犬を思い出して涙が止まらなくなり、それまで以上につらかったです。

気持ちを閉ざしていたせいか、この時の記憶はほとんどありません。

できない自分を受け入れた

眠れない、食べられない、外に出られない……。

この気持ちはいつまで続くのだろうかと、何もかも嫌になった時期もありました。

しかし、「できない」ことより、「できた」ことに目を向け続けたところ、次第に心と体の調子が整ってきたのです。

また、ペットロスの時は、やりたいことを探すより、やりたくないことを1個でも減らすと心が楽になります。

無理していませんか?もしくは、無理していることに気づかないふりをしていませんか?

ぜひ、自分の心に聞いてみてください。

まとめ|できないと言えると生きづらさが軽減される

家族にもたくさん心配をかけましたが、今は仕事や家事を楽しめるところまで回復しました。

たかお
たかお

愛犬が亡くなって2年3ヶ月。

新しい家族を迎えました。

とはいえ、いまだに食事は1人前食べられないし、できるだけ人に会いたくないし、寝込むことだってあります。

見ての通り、できないことだらけです!!

しかし、「できない」と言えるようになったことで、以前よりも生きづらさが軽減されました。

そして、素直に気持ちを伝えられることに、心地よさを感じられるようになりました。

できなくていい、時間がかかっていいんです。

「みんな同じだから」「わたしだけじゃないから」と、悲しい気持ちをおさえ込まないでください。

わたしにも、あなたにも、誰にでも涙を流す権利があります。

ペットと過ごした時間を思い出し、たくさん、たくさん泣いてくださいね。

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