保護犬を迎えたけど、ご飯を食べてくれません…。
この記事を開いた方の多くは「保護犬を迎えたけれど、ご飯を食べてくれない」と悩んでいるのではないでしょうか。
警戒心の強い保護犬の場合「ご飯を食べない」というのはよくあることです。
筆者の愛犬もドッグフードの給餌量を完食できず、同じように悩みました!
そして、試行錯誤した結果、手作りご飯とドッグフードを併用するようになり、今はどちらも完食できています。
「毎日の手作りご飯は大変そう」
「ドッグフードを食べなくなるんじゃないの?」
「甘やかすだけじゃないの?」
と思われた方のために、手作りご飯とドッグフードを併用している理由を交えながら解説します。
保護犬を迎えて最初の1週間の様子も公開しています!
迎えた保護犬がご飯を食べない!!
2023年4月に迎えたうちの子も、最初の2日間は飲まず食わずの状態でした。
これには2つの理由が考えられます。
・知らない人、はじめての環境に警戒
・怖くて動けない状態
食べたくなったら食べるから放っといて!!!
このような場合、数日であれば放っておいても大丈夫です。
自分から動き出すのを待ち、まずは「怖くない・安心できる場所」だと知ってもらいましょう。
ちなみに、うちの子がドッグフードを口にしたのは、迎えて2日目の朝です。
やっと食べた!と喜んだのも束の間、今度は食べムラに悩まされました。
ドッグフードの給餌量を完食できない
↓
食べきれそうな量に減らす
↓
同じ量を残す
↓
食べられる量が減る
これは、さすがにヤバイ!となって、別の方法を試すことにしました。
対策①ドッグフードのローテーションは効果なし
まずはじめに「ドッグフードのローテーション」を試しました。これは、獣医さんにアドバイスいただいた方法です。
結果は「はじめの数日は食いつきがよくても、1袋が終わるころにはまた食べない」となり、うちの子は効果を感じられませんでした。
効果のある子もいるはず!
まずは試してみて!!
ドッグフードのローテーションが合う子もいると思うので、注意するポイントなどを紹介しますね。
・フレッシュなうちに食べ切れる小袋タイプがオススメ。
・ローテーションするドッグフードは3種類まで。
犬の嗅覚が人より優れているのは、周知の事実です。
そのため、フレッシュな味と香りが残ったうちに食べ切れる小袋タイプがオススメです。
そして、食べないからと言って、次々新しいフードを与えるのはよくありません。
なぜなら、食べないフードが増えると、食べられるフードがなくなるからです。
獣医さん曰く、2〜3種類のローテーションがベストとのことでした。参考にしてくださいね。
対策②手作りご飯は効果あり!おかわりを催促!
次に試したのが、手作りご飯です。
こちらは、すぐに効果を感じられました!
初日から1度も止まることなく、あっという間に完食!
食べ終わった後も、器をペロペロ舐めている姿から、満足した様子が伝わってきました。
日に日に変化が見られ、食べなくて悩んでいた子が、ご飯を目の前にして、よだれをボタボタ垂らすほどご飯の時間を楽しみに待つようになりました!
手作りご飯とドッグフードの併用している理由3選
うちの子は、おかわりを催促するほど、手作りご飯を気に入ってくれました。
とはいえ、毎日2食の手作りご飯は大変です。
そのため、わが家では朝はドッグフード、夜は手作りご飯にしています。
ここからは、手作りご飯とドッグフードを併用している3つの理由を紹介します。
手作りご飯を楽しみにしている姿が見たい!
「ご飯だ!ご飯だ!今日はなにかな?」ワクワク!!
私がキッチンに立つと、そわそわしたり、おすわりしたり……。
ドッグフードだけ食べていた時にはなかった、ご飯を楽しみにしている姿が見られるようになりました。
手作りご飯をはじめて1年以上たった今では、キッチンに来て前足でチョンチョンと触ってくるなど、スキンシップの場にもなっています。
ペットスペースで固まっていた子が、キッチンをそっと覗く……。
手作りご飯は、ビビリな保護犬が大きな1歩を出す勇気を与えてくれました。
こちらを気にするようになったら、「もう少しだから待っててね」「今日は○○の好きな○○だよ〜」と話しかけてあげてくださいね。
手作りご飯を作る理由
愛犬の喜ぶ姿が見たいから!
保存できるドッグフードは緊急時時の備え
保存できるドッグフードは、災害や緊急時のお助けアイテムです。
災害時は、慣れない環境のストレスで食べなくなるだけでなく、支援物資が届かないことも考えられます。
そのため、食べられるものの選択肢を増やし、ドッグフードを常に手元に置いておくことが大切です。
ただ、ここまで読んで「手作りご飯にするとドッグフードを食べなくなりそう」と心配になった方もいるでしょう。
私も同じ不安があったので、その気持ちよくわかります。
しかし、実際は、手作りご飯を取り入れてからの方がドッグフードの食いつきがよくなりました。
これは、手作りご飯をきっかけに信頼関係が深まったからだと考えられます。
ワンちゃんの性格によるため、全ての子が「ドッグフードも食べる」とは言い切れませんが、参考にしていただけるとうれしいです。
ドッグフードを併用する理由
保存がきくドッグフードはお助けアイテム
手作りご飯とドッグフードの併用で負担軽減
毎日の手作りご飯は大変だからこそ、ドッグフードとの併用をおすすめします。
なぜなら、私たち飼い主も、体調が悪い、疲れた、帰りが遅くなったなどで作る気力のない日もあるからです。
人がお惣菜を買う日があるように、できない時はドッグフードに頼っていいのです。
無理せず、飼い主さん自身も楽しめると、手作りご飯を継続できますよ。
私も楽しい♪この気持ちが大切!
手作りご飯で気をつけている3つのポイント
以下の3つは、わたしが手作りご飯で気をつけていることです。
参考にしてみてください。
①楽しくできる範囲
「作らないといけない」ではなく、愛犬の喜ぶ顔を見たいから作る気持ちを大切にしています。
②乾物を常備
高野豆腐やひじきなどは、買い物に行けなかった時のお助け食材です。
③様子をチェック
はじめて食べる食材を使う場合は、体調の変化を見る余裕がある日にしています。
参考にした書籍「犬ごはんの悩み相談室」
手作りご飯を始める時に参考にした書籍は、須崎恭彦先生の「犬ごはんの悩み相談室」です。
・与えてはいけない食材があり手作りできるか不安
・栄養バランスの偏りや与える量
・将来病気にならないか心配
上記のような、手作りご飯に対する心配事を解消できました。
まとめ|手作りご飯を取り入れて解決!
手作りご飯をはじめて1年が経ちましたが、デメリットを感じたことはありません。
強いて言うなら、おかわりの催促が激しいことでしょうか(笑)
そして、ご飯を残していたのがウソのように、ドッグフードも喜んで食べるようになりました。
今振り返ると「うちの子がわがままで、飼い主が試されていた」とも考えられます。
もし、そうであったとしても、手作りご飯をきっかけに心の距離が縮まり、信頼関係が深まったはずなので後悔はありません。
私の経験が「保護犬を迎えたけれど、ご飯を食べてくれない」と悩んでいる方のヒントになれば幸いです。