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愛犬を事故死で失った日。押し寄せた辛さと、少しずつ歩き出せた理由

愛犬を事故死で失った日。押し寄せた辛さと、少しずつ歩き出せた理由 ペットロスと向き合う
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ペットを事故で亡くす…。そんな突然の出来事に直面すると、心は簡単に壊れてしまいます。

私自身も、愛犬を事故で失ったあと、泣くことしかできず、どうすえば気持ちが落ち着くのか分からなくなりました。

この記事では、そのとき私が体験したこと、心と体にどんな影響があったのか、そして少しずつ前を向けるようになった過程を正直に書いています。

同じように苦しんでいる方へ、「ひとりじゃない」と伝えられたらうれしいです。

愛犬を事故で亡くした日

元野犬の保護犬コテツ。倉敷保健所出身。

愛犬が亡くなったのは、私にはどうにもできない外的な原因によるものでした。

気づいたときにはもう、どうすることもできなくて。

ただただ願うような気持ちで待っていたけれど、その願いは届きませんでした。

人命が優先される状況だったことも、頭では理解しています。

でも、それでも…「なぜ助けてあげられなかったんだろう」という思いは、ずっと胸に残り続けています。

あのときの悔しさ、無力感、何もしてあげられなかった後悔。

あの子が最後に「ワンワン」と鳴いた声だけが、今でも耳に鮮明に残っているんです。

まるで昨日のことのように、その声だけが、ずっと私の中で鳴り続けています。

「人間が助かっただけでもよかった?」という言葉に傷ついた

事故のあと、「あなたの命が助かっただけでもよかった」と言われた瞬間、胸がギュッと締めつけられました。

私を励ましたくてかけてくださった言葉。

その方は、私の愛犬が亡くなったことを知らなかったのかもしれないし、悪気がないことも分かっています。

でも私には、あの子の命が“なかったこと”のように扱われた気がしたんです。

家族そのものだった愛犬の命に、“ペット”という線引きがされたこと。

その現実が、何よりも苦しかったのだと思います。

ペットを事故で失って、心と体が壊れていった私の話

ペットロスだと気づく前は、「私は大丈夫」って、自分に言い聞かせていました。

なぜなら、あの子がいないという現実に、フタをするほうが楽だったからです。

でも今思えば、それは“平気”なんかじゃなく、心と体が限界に近づいていたサインだったのだと思います。

眠れない、食べられない。日常がどんどん崩れていった

愛犬を事故で亡くしたあと、私は「大丈夫」と思い込もうと必死でした。

でも実際には、夜になっても眠れず、やっと眠れても2〜3時間で目が覚める毎日。

食欲もなく、1日1食がせいいっぱい。

体はクタクタなのに、何かしていないと、ぽっかり空いた現実に押しつぶされそうで……。

予定を詰め込んで動き回ることで、あの子がいないことから目をそらそうとしていた気がします。

心の糸が切れ、ついに体が限界を超えた日

そんな生活を続けていたある日、体が限界を迎えました。

40度を超える高熱が出て、全身が震え、点滴をしながら意識が遠のいていく…。

そのまま「入院です」と告げられたとき、張りつめていた糸がプツンと切れたように、私は眠りに落ちました。

ずっと「大丈夫なふり」をしてきたけれど、自分にウソをつき続けた結果、心も体も、同時に悲鳴をあげてしまったんです。

悲しみを隠さなくなってからの方が、もっとつらかった

入院をきっかけに、ずっと押し込めていた感情が一気にあふれました。

さみしい、つらい…。

やっと言葉にできるようになったはずなのに、涙が止まらず、呼吸も苦しくて、眠れない夜が続きました。

ボロボロな自分を見られたくなくて外にも出られず、気づけば体力もなくなり、10キロもやせていました。

かくさなくてよくなったからこそ、感情に飲みこまれてしまう。

それが、いちばんしんどい時期だったと思います。

少しずつ前を向けるようになったきっかけ

「この苦しみは、いつまでつづくのだろう…」

そんな不安のなかで、少しずつ、心の中に小さな変化が生まれていったんです。

“これだけできた”と考えるようになってから

入院後に仕事をやめた私は、「せめて家事くらいは…」という思いがずっとありました。

でも体が思うように動かず、できない自分を責めつづけていたんです。

そんな私に、夫は「なにもしなくていいよ」と声をかけ、できた日は「がんばったね」と、必ずほめてくれました。

洗濯物を干す、食器をしまう。

そんな当たり前のことすら、できない自分を責めていたけれど、「今日はできた」と思うようにしてから、ほんの少し、笑える日が増えた気がします。

たかお
たかお

あのとき何もできなかったのは、それだけつらかったからなんだろうなって、今は思います。

「やりたくないことを減らす」という選択

「やりたいことが思いつかない…」

そんなふうに、焦っていた時期もありました。

でもあるときから、無理にやりたいことを探すのをやめて、「やりたくないことを減らす」ようにしてみたんです。

人と会う予定を断ったり、SNSから少し離れたり。

たったそれだけのことなのに、心が軽くなった自分がそこにいました。

ぽっかり空いた心を埋めるのは、足すんじゃなくて、引く。

当時の私には、心の余白が必要だったんだと思います。

まとめ|できない日があっても大丈夫

家族にもたくさん心配をかけましたが、今は仕事や家事を「楽しい」と思える日も増えてきました。

とはいえ、いまだに食事は1人前食べられないし、できるだけ人には会いたくないし、寝込む日だってあります。

4年以上経った今でも、できないことだらけです。

でも、「できない」と言えるようになったことで、少しだけ、生きづらさが軽くなりました。

できなくていい。時間がかかっても、いいんです。

「みんなも同じだから」「わたしだけじゃないから」って、悲しい気持ちを押し込めなくて大丈夫。

私にも、あなたにも、泣いていい時間が、きっとあるんだと思います。

ペットと過ごした時間を思い出して、たくさん、たくさん泣いてくださいね。

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